【買う前にざっくり理解】MIDIギターの魅力と注意点をやさしく解説!
目次
- 1: MIDIギターとは?──ギターが“楽器コントローラー”になる仕組み
- 2: MIDIギターのメリット・デメリット──導入前に知っておきたいポイント
- 3: ライバル製品との違い──打ち込み系との比較で見える“MIDIギターらしさ”
- 4: ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
MIDIギターとは?──ギターが“楽器コントローラー”になる仕組み
「ギターでピアノを弾くって、どういうこと?」と思ったあなた、ちょっと未来の話をしましょう。
MIDIギターとは、ギターの演奏をMIDI信号というデジタル情報に変換して、シンセサイザーや音楽制作ソフト(DAW)を操作できる楽器のこと。つまり、ギターを弾くだけで、ピアノやストリングス、ドラムなど、まったく別の音色を鳴らすことができるんです。
最大の魅力は、ギターの感覚そのままで音楽制作ができること。コードを押さえてジャーンと鳴らせば、それがピアノの和音になったり、バイオリンの旋律になったり──まさに“ギターが楽器コントローラーになる”感覚。
ライブ演出でも、ギター一本で多彩な音を操れるため、表現の幅がぐっと広がります。
最近では「打ち込みは苦手だけど、ギターなら弾ける」という人が、MIDIギターを使って作曲に挑戦するケースも増えていて、“未来型楽器”としてじわじわ注目を集めているんです。
MIDIギターのメリット・デメリット──導入前に知っておきたいポイント
「ギターでピアノやドラムが鳴らせるなんて面白そう!」──そう思ったあなた、ちょっと冷静にメリットと注意点も見ておきましょう。
まずメリットから。MIDIギターはギターの演奏感覚そのままに、さまざまな音色を操れるのが魅力。DTM(デスクトップ・ミュージック)との相性も抜群で、ギターでメロディを弾きながら、シンセやストリングスを鳴らすことも可能です。ライブでも一人で多彩な音を操れるため、演出の幅が広がるのもポイント。
一方でデメリットもあります。まず価格はやや高め。安価なモデルもありますが、性能や精度に差が出やすいのが現実です。また、MIDI信号の設定や接続にはある程度の知識が必要で、初心者には少しハードルが高いかもしれません。さらに、ギターの細かいニュアンス──たとえばチョーキングやビブラートなどが、完全に再現されないこともあるため、演奏スタイルによっては違和感を覚えることも。
だからこそ、導入前には「自分の目的に合っているか?」をしっかりチェックするのがおすすめ。作曲メインなのか、ライブ演出なのか、あるいは遊び感覚なのか──使い方次第で、MIDIギターは強力な相棒にも、ちょっと扱いづらい機材にもなり得ます。
ライバル製品との違い──打ち込み系との比較で見える“MIDIギターらしさ”
「MIDIギターって、他の打ち込みツールと何が違うの?」という疑問、けっこう多いんです。
たとえばギター音源プラグイン。これは、パソコン上でギターの音を打ち込んで再現するタイプで、細かい編集が得意。低予算で導入できるうえ、マウスやMIDIキーボードで操作できるので、ギターを弾けない人でも使いやすいのが特徴です。
一方でMIDIギターは、“演奏感”と“リアルタイム性”に優れていて、即興演奏やライブでの活用に強みがあります。ギターのニュアンスをそのまま音源に反映できるため、「打ち込みっぽさがない」自然な表現が可能。演奏者の感覚を活かした音楽制作ができるのが、最大の魅力です。
つまり、どちらが優れているというより、目的に応じて選ぶべきポイントが違うということ。
「細かく編集して仕上げたい」ならプラグイン、「弾いてすぐ形にしたい」ならMIDIギター。
あなたがどんな音楽を作りたいかによって、ベストな選択肢は変わってくるんです。
ラジオ形式トーク(ふもとあさと&仲間たち)
さてさて、前半ではMIDIギターって何?というところから、メリット・デメリット、そして打ち込み系との違いまで、かなり深掘りしてきましたね。
はい。ギターを弾くだけでピアノやストリングスが鳴る──そんな未来型楽器が、実はもう現実になってるって話でした。
技術的には、ギターの振動やピッチをMIDI信号に変換して、音源をコントロールする仕組みですね。リアルタイム性が高いのが特徴です。
でもさ、正直ちょっと思ったんだけど……ギターでピアノ鳴らすって、なんか“変な感じ”しない?
あ、それよく言われます(笑)。「ギターはギターの音がいい」っていう感覚、ありますよね。でもMIDIギターはギターの演奏感覚を活かして、別の音を鳴らすっていう発想なんです。
つまり「ギターを弾ける人が、打ち込みの世界に入るための橋渡し」ですね。キーボードが苦手でも、ギターなら自然に演奏できる人は多いですから。
なるほどねぇ。じゃあ、ギター音源のプラグインと比べるとどうなの?
プラグインは、打ち込みで細かく音を作り込むのに向いてます。予算も抑えられるし、ギターを弾けなくても使えます。でも、演奏のニュアンスはやっぱりMIDIギターのほうがリアルですね。
プラグインは“編集向き”、MIDIギターは“演奏向き”──そんな住み分けです。ライブや即興にはMIDIギターが強いですし、作り込むならプラグインが便利です。
【ちょっと脱線:ギターでバイオリン?】
そういえばさ、MIDIギターでバイオリンの音出せるって話あったよね?
はい、できますよ。音源を切り替えれば、バイオリンもフルートもドラムも鳴らせます。
ただし、バイオリンの“弓のニュアンス”までは再現できません。ギターのピッキングで鳴らすので、あくまで“バイオリン風”の音になります。
それでも面白いよね。ギターでオーケストラとかできちゃうわけでしょ?
そうなんです。一人で多重録音して、ギターだけで劇伴を作る人もいますよ。
最近はAI音源との組み合わせで、さらにリアルな表現も可能になってきています。
【結論まとめ:MIDIギターは“演奏者のための打ち込みツール”】
じゃあ最後にまとめると──MIDIギターって、どんな人に向いてるの?
まずはギター演奏が得意で、打ち込みに挑戦したい人。あとはライブで多彩な音を操りたい人にもおすすめです。
逆に、細かく音を編集したい人や、ギターを弾けない人はギター音源プラグインのほうが向いてますね。
なるほど。つまり、MIDIギターは“演奏者のための打ち込みツール”ってことか。
はい。導入前には価格や設定の難しさ、そして演奏スタイルとの相性もチェックしておくと安心です。
技術的にはまだ進化の途中ですが、今後はリアルタイム性や表現力がさらに向上して、もっと身近な存在になるでしょう。
というわけで、今日はMIDIギターの魅力と注意点、そして打ち込み系ライバルとの違いまで、たっぷりお届けしました。
「ギターで音楽制作」──そんな新しい選択肢に、ぜひ触れてみてくださいね。
それでは、また次回の放送で。
