Honda シティ ターボまとめ
目次
- 1: Honda シティ ターボの分かりやすい解説
- 2: Honda シティ ターボのメリット・デメリット
- 3: Honda シティ ターボのライバルは?
- 4: ふもとあさとの読むラジオ
Honda シティ ターボの分かりやすい解説
Honda シティ ターボ:80年代を駆け抜けた“ホットハッチ”の名車
1980年代初頭、日本の自動車市場に登場した《Honda シティ》。その中でも特に注目されたのが、1982年に登場したHonda シティ ターボです。コンパクトなボディにターボチャージャーを搭載し、走行性能とユニークなデザインで話題を集めました。
主な特徴
- ターボエンジン搭載
1.2Lの直列4気筒SOHCエンジンにターボチャージャーを組み合わせ、最高出力100馬力を実現。軽量ボディとの相性も良く、俊敏な加速性能を誇りました。 - コンパクトで個性的なデザイン
全長約3.4mのボディに、角ばったフォルムと大胆なグラフィック。都市型モビリティとしての機能性と遊び心が融合したスタイルです。 - “ホンダらしさ”全開の技術力
専用サスペンションや強化ブレーキを採用し、“走りの楽しさ”を追求。F1技術のフィードバックも感じさせる仕上がりでした。
シティ ターボII(ブルドッグ)の登場
1983年には進化版のシティ ターボIIが登場。通称ブルドッグと呼ばれるモデルは、アグレッシブなエアロパーツとインタークーラー付きターボを搭載し、走行性能とビジュアルの両面で強烈なインパクトを与えました。
豆知識:モトコンポとのセット展開
《Honda シティ》では、車内に収納できる小型バイクモトコンポとのセット販売も話題に。都市部での移動手段として、クルマとバイクの融合を提案した先進的なアイデアでした。
現代から見た魅力
Honda シティ ターボは、ホンダの技術力と遊び心が詰まった“走るガジェット”のような存在。今なおファンの間で高い人気を誇り、旧車イベントなどでも注目を集めています。
Honda シティ ターボのメリット・デメリット
Honda シティ ターボのメリット・デメリット
メリット
- コンパクトながら高性能なターボエンジン
1.2Lの小型エンジンにターボを搭載し、当時としては驚異的なパワーを実現。軽快な加速感が魅力。 - ユニークなデザインと個性
丸みを帯びたボディと独特なフロントフェイスは、1980年代の中でも際立つ存在感。レトロカー好きにはたまらない。 - 「モトコンポ」との組み合わせ
シティ専用に設計された折りたたみ式スクーター「モトコンポ」をトランクに収納可能。都市部での移動手段として画期的な提案。 - 軽量ボディによる俊敏なハンドリング
車重が軽いため、街中での取り回しが良く、狭い道でもストレスなく運転できる。 - 希少価値とコレクター人気
現在では生産終了しており、状態の良い個体はクラシックカー市場で高い評価を受けている。
デメリット
- 現代基準では安全性能が不十分
エアバッグやABSなどの安全装備が未搭載。クラシックカーとして楽しむには注意が必要。 - 燃費性能は控えめ
ターボ搭載による高出力の代償として、燃費は同年代のNA車より劣る傾向がある。 - 部品の入手が困難
生産終了から長い年月が経過しており、純正部品の入手が難しく、メンテナンスには手間とコストがかかる。 - 乗り心地や静粛性は現代車に劣る
サスペンションや遮音性は当時の基準で設計されており、長距離移動には不向きな面も。 - モトコンポの実用性は限定的
アイデアとしては面白いが、実際の使用頻度や利便性は限定的。収納スペースも犠牲になる。
Honda シティ ターボのライバルは?
Honda シティ ターボのライバルと比較した特徴
1980年代の日本市場において、Honda シティ ターボは“ホットハッチ”の代表格でした。そのライバルとして挙げられるのは以下の車種です:
- トヨタ スターレット(2代目)
- 日産 マーチ(初代)およびマーチ スーパーターボ
- スズキ カルタス
- トヨタ カローラII/ターセル/コルサ
ライバル車との比較ポイント
- 走行性能
シティ ターボは1.2L SOHCターボエンジンを搭載し、軽量ボディとの組み合わせで俊敏な加速を実現。ターボIIではインタークーラー付きで110馬力に達する高出力。
マーチ スーパーターボはツインチャージャー(ターボ+スーパーチャージャー)を搭載し、低速から高速まで力強い加速が可能。 - デザインと個性
シティ ターボは背高で短い“トールボーイ”スタイル。都市型モビリティとしての個性が際立ち、モトコンポとのセット展開もユニーク。
ライバル車はより保守的で実用性重視のデザイン。 - 技術的な挑戦
シティ ターボはF1技術のフィードバックを感じさせる足回りや、ブースト計などの装備が魅力。
マーチ スーパーターボはツインチャージャーという先進技術を採用し、技術的には非常に意欲的。 - 市場での評価
シティ ターボは若者から車好きまで幅広く支持され、月間販売台数1万6000台を記録した時期も。
ライバル車は堅実な売れ筋モデルとして安定した人気を誇ったが、個性や話題性ではシティに及ばない面も。
総評
Honda シティ ターボは、単なる高性能コンパクトカーではなく、都市型ライフスタイルを提案する“走るアイコン”として存在感を放ちました。ライバル車が実用性や技術力で競う中、シティは遊び心・デザイン・走りの楽しさを融合させた唯一無二の存在だったと言えるでしょう。
ふもとあさとの読むラジオ
いや〜懐かしいねぇ、Honda シティ ターボ。あの頃のホンダは、ほんとに“遊び心”があったよねぇ。
そうですね、あさとさん。年に登場したこのモデルは、1.2Lのターボエンジンを搭載していて、当時のコンパクトカーとしては異例の高出力でした。しかも、あのモトコンポとのセット販売は、今見ても斬新です。
あれ、トランクにバイクが入っちゃうっていう発想がすごいよね。今の若い人たちにこそ見てほしいよ。車って、ただの移動手段じゃなくて、ライフスタイルの一部なんだっていうメッセージがある。
ライバル車と比べても、シティ ターボは個性が際立っていました。例えば、日産のマーチ スーパーターボは技術的には優れていましたが、シティの方がデザインや遊び心では一歩先を行っていた印象です。
そうそう。スターレットとかマーチは“優等生”って感じだけど、シティは“自由人”っていうかね。あ、ロン、君はどう思う?技術的な視点から見て、シティ ターボってどうだったの?
ワン!呼ばれて飛び出て、ロン登場!
Honda シティ ターボは、当時のホンダがF1技術を市販車に応用しようとしていた象徴的なモデルです。ターボチャージャーの制御や足回りの設計には、レース由来のノウハウが活かされていました。特にターボIIではインタークーラーを追加し、熱対策と出力向上を両立しています。
なるほど、さすがロン。専門的な視点もわかりやすいですね。ちなみに、現在では旧車としての人気も高く、状態の良い個体は高値で取引されているそうですよ。
うんうん、あれはもう“走る文化財”だよ。でも、ロン、消費者目線で見るとどう?今の人が乗るにはどんな注意点があるかな?
ワン!了解です、消費者モードに切り替えます。
まず、安全装備が現代車に比べて不足しています。エアバッグやABSは未搭載なので、運転には慎重さが求められます。また、部品の入手が難しいため、維持にはある程度の覚悟と愛情が必要です。
なるほどねぇ。でも、そういう手間も含めて“愛車”ってもんだよね。琳琳ちゃん、最後にまとめてくれる?
はい。
Honda シティ ターボは、技術・デザイン・ライフスタイル提案のすべてにおいて、ホンダの挑戦心が詰まった一台です。ライバル車と比べても、その個性は今なお色褪せません。旧車としての魅力も高く、乗る人の感性を刺激する存在です。
よし、じゃあ次回はモトコンポ特集でもやろうか!ロン、準備よろしく!
ワン!お任せください、あさとさん!
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